よくあるご質問

タイヤ交換のお持ち込み作業料、営業時間、定休日は?など、よくお客様よりお問い合わせいただくご質問を集めて掲載しております。 タイヤのことでお困りのことがございましたら、お気軽にお問い合わせください。

タイヤ交換について

増し締めとは?

タイヤ交換を行う場合、ホイールを取り付けているナット(欧州車はボルト)を取り外し、タイヤ交換を行います。タイヤを交換した後、再度車体に取り付けナットを仮止めします。車両をジャッキアップ状態から降ろし、1Gをかけた状態(重力がかかった状態)でナットを適正なトルク(回転力)で締め込みます。

この仮止めされたナットを適正な状態まで締め込む作業の事を増し締めと呼びます。当店ではナットの適正な締め込みを行う為、必ずトルクレンチを使用し締め込み確認を行っております。ホイール用ナットに限らず、ネジ類は締め付けを行った後、一定時間が経過すると必ずボルト軸力の低下(締め込まれた力が少し低下)が発生します。50Kmから100Km走行後、再度増し締めを行う事により、ナットの締結が完了します

再度増し締めを行わなかった場合、ナットが緩んでしまう場合もございます。詳しくは下記のボルト軸力とは?をご確認ください。


ボルト軸力とは?

ホイールナットを締め込むとナットはホイールのナット座面(ホイールとナットが接触する面)に当りますが、更に適正な力で締め付みを行うと、ボルトは目には見えませんが引き伸ばされます。 適正な力(回転力)を掛け終わり、締め込みをやめると、引き伸ばされたボルトは元に戻ろうとします。この元に戻ろうとする力はバネと同じ力で、このバネの力をボルト軸力と呼びます。

このボルトに生じたバネの力が、ナットのネジ山とボルトのネジ山の表面に、また、ナット座面とナット接触部に摩擦力を生じさせネジのゆるみを止める力となります。 しかし、一定時間が経過(自動車の場合は走行を行う事により外部から力を受けます)すると、ナット表面、ナット座面、ボルトネジ部の微小な凹凸に【あたりが付き】、ほんの少しだけ遊間(ガタ)が生じます。 この現象を【初期ゆるみ】と呼びます。

初期ゆるみを防止する方法は残念ながら存在いたしませんが、増し締めを行う事で遊間(ガタ)を排除する事ができ、ゆるみを防ぐ事が可能となります。

50Kmから100Kmの走行後に生じた初期ゆるみは増し締めを行う事で排除され、本来のボルト軸力が発生しナットの締結が完了します。

当店では増し締めの際に定期的に校正したトルクレンチを使用しております。また、アフターサービスの一環として増し締めの確認を行っておりますので、お気軽にお申し付けください。

ボルト軸力


トルクレンチを使用する理由

トルクレンチを使用する目的の一つ目は締め過ぎ防止のためです。
(オーバートルクの防止)
ボルトを締めすぎると、ボルトが塑性変化を起こしてしまい元に戻る力が失われ充分なボルト軸力が発生せず、ボルトが緩む原因となります。

二つ目は均等な回転力を各ナット(ボルト)に与えるためです。また、ボルト軸力自体を測定するのは大変困難(原子力発電所等は全てのボルト軸力を超音波測定器等で計測しています)なため、トルクレンチによる適正回転力を与えることにより、軸力測定に代えております。

足で踏むのはオーバートルクを引き起こしやすい為、NGです

増し締め 足で踏んではダメ


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