タイヤの説明

ゴムの経時劣化について

タイヤの製造年月日

タイヤにはセリアルと呼ばれる製造年月日が刻印されており、何年の何週目に製造されたかが分かるようになっています。平成後期の頃は製造年月日を気にされる方も多数いらっしゃいました。

確かにタイヤの主成分はゴムですから、製造された瞬間から微小な経時変化は起こります。また、紫外線のエネルギーやオゾンによる微小なゴムの分子レベルの結合破壊等は起きえます。しかし、分子レベルでの微小な結合破壊よりも、ゴムが硬化してしまう事の方がグリップ性能や低燃費性能に顕著に影響がでるのです。

タイヤ製法

平成初期の頃のコンパウンドの製法は、ゴムのしなやかさを保たせる目的で石油由来の合成オイルを混ぜていました。この混ぜられたオイルが完全に抜けてしまうと、ゴムがカチカチに固くなりタイヤの寿命が来てしまいましたが、横浜ゴムの現在の製法では石油由来の合成オイルは混ぜられておりません。従って石油由来の合成オイルが抜ける事による経時劣化(ゴムの硬化)は起きなくなったのです。

タイヤの劣化抑制

老化防止剤や亀裂防止剤でワックス等に似た成分は含まれていますが、ゴムをしなやかに保つ目的ではありません。ちなみに老化防止剤とは主にタイヤの横(サイドウォール)から表面に染み出し、劣化を抑える成分です。タイヤが茶色に見えたり、白っぽく見えてしまう成分なのですが、出来れば落とさない方がタイヤの為には良いのです。

現在ではタイヤのしなやかさを保たせる為に、樹脂(レジン)などが添加されています。軟化剤の一種で、分子レベルでゴム分子の隙間に入り込みゴムをしなやかにするのです。科学的にはイソプレンがいくつか結合した構造で、イソプレンが高分子(ポリマー)化したものが天然ゴムとなります。ゴムに対する親和性に優れています。この樹脂(レジン)等の成分がゴムのしなやかさを保ち、タイヤのグリップ力の向上に一役買っているのです。タイヤのグリップの仕組みである、【凝着摩擦】の効果が断然あがります。

これらが国内メーカーは製造して3年間は適切な方法(暗室保管と温度・湿度管理)で保管されたタイヤは、性能の低下が無いとカタログ等で保証している理由です。